『Dies irae』アニメは失敗ではない!後半12~17話の感想と考察

ついに後半6話が配信されたアニメ『Dies irae』

アニメ化は決して失敗ではなかった……。

今回はその12~17の感想が主ですが

獣殿の人体図や流出蓮の新技の解説や考察も。

CF開始から駆け抜けた未知の結末を見る。

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To the ring reincarnation

2018年7月1日、一挙配信された後半6話。

テレビの放送が昨年12月に終了してから

約半年の期間を経てついに公開されました。

リアルタイムで結末を見届けるために

あらゆる用事を脇に置いて当日を迎えた、

という方も多かったのではないでしょうか。

TVアニメ「Dies irae」公式 Twitterアカウントより引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

管理人も当日はPCにかじりついて

普段はしない実況にTwitterで参加したり、

最初から最後まで一挙配信を堪能しました。

さて、前置きはここまでにして、さっそく

各話の感想に入りたいと思います。

前回同様多少長くなりますが最後まで

お付き合いいただけると幸いです。

12話『流出位階』

12話はタイトル通り流出位階と世界構造の説明、

トリファとの同盟決裂等々……。本格的に

後半戦へ入る前の準備回といった感じ。

その為、大掛かりな戦闘シーンも少なく、

落ち着いた雰囲気で進む回でしたが……。

『Dies irae』(ディエス・イレ)

12話『流出位階』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

冒頭、なんとサタナイルが回想で登場

サタナイルとは正田 崇のデビュー作にして

神座シリーズの始まりともいえる、

『PARADISE LOST』のラスボス。

神座世界においてはメルクリウスの前の神で

代替わりの際、超新星爆発によって倒された。

まさかDiesアニメに登場するとは……。

全く予想していなかったので驚きました。

当時Twitterで確認しただけでも少なくない

ファンが同様の衝撃を受けていたと思います。

『Dies irae』(ディエス・イレ)

12話『流出位階』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

また、代替わり当初のメルクリウスの姿が

公開されたのもサプライズでしたね。

彼の服装が古代ギリシャ風であるのは

『メルクリウス』がギリシャ神話の神だから?

ただ、

アニメのデザインが公式とも言い切れない

(※後に原作の後発作品でデザインが変わる例は多々ある)

なので、これはあくまで現時点でのイメージ、

程度に受け取っておくのが良いと思われます。

『Dies irae』(ディエス・イレ)

12話『流出位階』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

そして二人は幸せなキスをして終了……

……とはならなかった兄とベアトリスとの

「こうでありたかった日常」を夢に見る螢。

所で、「ちこくちこく~!」という

妄想の中の第一声は一般に想像される

少女漫画的セリフで直前のシリアスや

作品全体とのギャップで少し面白かった。

しかし、これは螢自身が所謂

「普通の日常」を知らないからこそ

漫画や映画のテンプレをはめ込んで

妄想を構築するしかなかったのかな、とも

深読みさせられるシーンでもあります。

そう考えるとより切ないな、ここ……。

13話『修羅道至高天』

黄金錬成の真実と神父の真の目的、また

彼の肉体の正体が明らかとなった回。

メガネを取りさり、黄金の瞳を輝かせる神父は

まさにハイドリヒ卿その物。しかしマキナに

追い詰められ憤怒の形相を浮かべるなど

本来の獣殿なら絶対にしない表情も見せる神父。

原作と違い、絵が動くアニメだからこそ

同じ身体なのに中身が違うという点が

強調されているように感じました。

『Dies irae』(ディエス・イレ)

13話『修羅道至高天』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

マキナとの戦闘はアニメ独自の新要素、

骸骨アーマー(仮称)によってこれまた

原作と違った印象に。賛否ありますが

この骸骨アーマー、管理人は結構好きですよ。

単純にゴツイ追加武装はロマン。

しかし「Briah(ブリアー)」の一言が

なかったのは少し残念。

ところでアニメ4話の謎の影に関して、

特に言及はありませんでしたね。

前回の記事に書いた考察のどれかだと

個人的に補完しておこうと思います。

『Dies irae』(ディエス・イレ)

13話『修羅道至高天』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

さて、つい神父にばかり注目しがちですが

この回は原作でお目にかかれなかった

ザミエルの優し気な笑顔が見れるという

とても貴重な回でもあります。

やはり戦乙女ことキルヒアイゼン卿には

彼女も人間らしい表情を見せるのですね。

まあこの直後に焼いちゃうんですけど。

(※この時点で実際に燃えたのはカインのみ。)

14話『黄金錬成』

神父が倒れ、玲愛は黒円卓の手に落ちた。

絶望的な状況の中でも蓮達は諦めない。

敵であった螢も入れた「皆」で屋上で

打ち上げをする約束を結び決戦に挑む回。

アニメオリジナル要素はほぼないのですが

二点ほど気になる点があったので

見ていきましょう。まずはコチラ↓

『Dies irae』(ディエス・イレ)

14話『黄金錬成』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

これは恐らく誰でも一度は見た事のある

『ウィトルウィウス的人体図』が元でしょう。

レオナルド・ダ・ヴィンチのあれですね。

ダヴィンチは人体が宇宙の動き(比率)と関連、

相似関係にあると信じており人体図を

コスモグラフィア(※宗教的宇宙像として

(※近世以前のヨーロッパでは科学の一分野ではあった)

描いたと言われています。

これをアニメ内で引用した意味とは

ラインハルトが流出(神)に至る表現か。

神とは宇宙そのものであるから

彼と宇宙が等しいことを表した?

また、背景のシルエットはEDの映像と同一で

巨大な樹の根を噛む竜、あるいは蛇の絵は

北欧神話的世界構造のコスモグラフィア

(※獣殿はグラズヘイムの主=オーディンとも対応しているし

生命の樹とユグドラシルを関連付けているのかも?)

とも言えますし、人体図の中心にあるひし形の

内部にはセフィロト樹に似た図形も確認できる。

セフィロトはエイヴィヒカイトの元でもあり

ラインハルトを流出に押し上げる儀式

つまり黄金錬成のメタファーとしても

機能させているのだと個人的には考えます。

宇宙を意味する図形や絵を

重ね合わせる事で獣殿の絶対性も

同時に強調されているかのよう。

さらに付け加えるなら長らくダ・ヴィンチの

人体図は黄金比だと言われてきたので

(※ダ・ヴィンチの研究者向川 惣一さんが間違っている点を発見)

人体の黄金比と称えられるラインハルトの

玉体の完璧さも表現してもいるのかも。

いずれにしても複数の意味を持たされた

演出であったのだと思われます。

『Dies irae』(ディエス・イレ)

14話『黄金錬成』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

もう一つは考察でもなんでもないのですが

今回、めちゃくちゃ螢の作画良いですよね?

アニメの影響で管理人はすっかり螢推しに。

動いて会話する螢、可愛すぎるよ。

15話『ヴァルハラ流出』

蓮の創造位階への覚醒。そして三騎士との対決。

司狼はシュライバーと。螢はザミエルと。

そして蓮はマキナとの最後の決戦に挑む。

この回の見どころはやはり戦闘シーン。

冒頭のVSラインハルトから始まり

蓮VSマキナ、因縁の対決は必見です。

個人的には今回のVSマキナ戦がアニメDiesで

最も完成度の高い戦闘だったと思います。

『Dies irae』(ディエス・イレ)

15話『ヴァルハラ流出』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

動きっぱなしというわけではないものの、

動かす所と止め絵で魅せるシーンの緩急が絶妙。

作中かつてない程スムーズにテンポよく

進む戦闘描写はそれだけで気持ちがいい。

かつ、所々原作CGを意識した構図、キャラの

ポーズもあり「原作戦闘シーンのアニメ化」

としては文句のつけようがない出来でした。

16話『時よ止まれ』

三騎士戦の終幕と流出の激突が描かれた回。

この回の前半は作画のリソースを後半に

割くためか少々省エネという印象。

しかし螢VSザミエルでは涙が蒸発する描写等、

細かい点にきちんと気を配っていました。

そして問題のシーン……

『Dies irae』(ディエス・イレ)

16話『時よ止まれ』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

…なん…だと…?

まさかの描写すぎて驚きですよ……。

配信当時もそうでしたが今後もこの界隈では

ずっとネタにされ続ける描写だと思います。

グラズヘイムで勝ち残った魂をさらに

二つに分け、マキナと蓮になった、とは

原作時点で言及されていましたが実際、

映像にすると幕引きパンチ並の衝撃的図に。

戦友が母親で兄弟で父親が助産師で育ての親で

……なんだか混乱してきた。

とはいえ実際には生き残った者から

後に蓮となる分の魂を抽出しただけ、

ミハエル(仮)が孕んだわけではない。

……のですが如何せん絵面力が強すぎる。

魂が別けられた後、終焉と疾走を水銀が

マキナに選択させるという段階を尺の都合で

巻くために、このような描写になった……?

『Dies irae』(ディエス・イレ)

16話『時よ止まれ』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

さて、気を取り直して今回最もファンを

熱くさせたであろうダブル詠唱から

激突までの一連の場面。BGMから声優の演技、

温存していた作画のリソースも合わせて

かなりの完成度を誇っていたのでは。

「Du-sollst――」「Res novae――」

省略されてしまったとはいえ

それでも満足のいく出来でした。

原作を初めてプレイしたときの熱が

蘇ってきたように想えて……。

実は少しだけ泣いてしまいました。

そのくらい熱いシーンだったしこれだけで

アニメ化してくれてよかった、ありがとう!

と心の底から思えましたね。

17話『新世界へ』

ラインハルトとの決着。メルクリウスの失恋。

そしてマリィが座を掌握した新世界が

少しだけ描かれた最終回。

まずは映像化されたことで初めて判明した

流出戦の詳細について、いくつか

気になる点を考察していきます。

『Dies irae』(ディエス・イレ)

17話『新世界へ』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

ファンネルのように小型の刃をいくつも

飛ばしてラインハルトの軍勢を断った技。

これは神咒神威神楽でも登場し水銀に似た

詠唱と共に繰り出された余技か?

とも考えたのですがこの時点で流出に

至ったばかりの彼がメルクリウスの術を

使えるかは甚だ疑問なので、ないかなと。

個人的には活動時の斬撃を飛ばす能力

流出に至ったことで位階相応に強化され

ギロチンファンネル(仮)になった、と

考察しています。異論は認める。

『Dies irae』(ディエス・イレ)

17話『新世界へ』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

次はデビルウィングが生えた蓮。

以前正田さんもニコ生かラジオで

言及されていましたが

Diesキャラには空を飛べる能力者が皆無。

シュライバーや序曲以上の蓮のように

超スピードで空気を蹴って結果的に

飛行しているような状態を維持できる者

存在しますが基本、皆飛行能力はありません

(※ただし、諏訪原上空に現れたラインハルトの城は

空中に浮いている為、「飛行している」と言えなくもないし、

ベアトリスや螢の創造であれば限定的な飛行も可能か?)

流出位階にまでなると自身が宇宙で法、

ゆえに飛行程度は幾らでも出来るという事?

一応アニメ6話で暴走した蓮の描写は完全に

飛行してるように見えた為、背中に生やした

ギロチンは何らかの効果で自由飛行できる

設定なのかもしれません。

ラインハルトも飛行する蓮と空中戦をしていた為

最終的には飛行能力的なものを獲得した?

あるいは総軍に存在する

戦闘機に縁深い爪牙の能力

総軍を操る能力を応用して、「飛行する」

という機能のみを自身に適用したとか?

城で行われた蟲毒では自分にまつわる兵器を

召喚して戦う者もいました。

戦闘機を召喚できる者も当然存在し、

つまりそれは広義に解釈すると飛行能力者、

……と言えなくもない。たぶん(厳しいか?)。

であれば能力の良いとこどりをして

飛行能力だけを行使しても不思議ではない?

ちなみに「能力のいいとこどり」とは

ベイの創造をデメリット無しで使用している所から

可能だと判断しました。とはいえこの場合、

ベイを能力仕様の端末として使用しているから

デメリットは適用されないだけかもしれません。

まあ、このあたりは完全に妄想なので

いつか正田さんに質問してみたいですね。

『Dies irae』(ディエス・イレ)

17話『新世界へ』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

そして新世界へ。

マリィの統治する世界で新たに転生した

司狼にエリー。螢と玲愛。

彼らは元になった魂こそ同一ですが

決して同じ人間ではない。名前も違う。

ここ、実はイベントの朗読劇において

既に描かれたシーンでした。イベントでは

司狼たち視点でしたがアニメはその少し後、

蓮達の視点で描かれていますね。

……というか髪の短い司狼なんか可愛いな。

『Dies irae』(ディエス・イレ)

17話『新世界へ』より引用

©light/Dies irae ANIME PROJECT

最後、PANTHEONに先駆けて公開された

マリィの座。つまり座イス。

光背など、前任者の物と少し似ているのは

彼女が水銀に連なる神性だからか。

PANTHEONの配信が待ち遠しい……。

まとめ

前半の作画の質があまり高くなかった事、

そして原作改変の評判が賛否あった事で

最大の見せ場が控えている後半も……、と

心配する声は少なくありませんでした。

しかし、実際に公開された後半6話は

所々気になる点があったとはいえ、

見違える程の完成度でもって我々に未知を

見せつけてくれました。特に16話のW詠唱は

これが観たかったんだよ!と思わせてくれ、

控えめに言って最高の出来。だからこそ

アニメは失敗ではなかった。

アニメに関わった総ての人にありがとう!

とはいえ、個人的にはまだ満足していません。

まだアニメで観たいシーンが沢山あります。

PANTHEONがヒットすれば再びのアニメ化も

ワンチャンありますよね……?

というわけで、いうだけはタダだし……

他√のアニメ化、ないし

映画化をまってますよ!lightさん!

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